子宮腺筋症
年々ひどくなる生理痛、増える経血量。その背景に腺筋症があるかもしれません。
大阪市北区・南森町の婦人科で、まずはご相談ください。
こんにちは。ふくだあやレディースクリニック院長の福田綾です。
「以前より生理痛がどんどんひどくなっている」「鎮痛剤が効かなくなってきた」「経血量も増えてつらい」——このようなお悩みでご来院される方に、子宮腺筋症が見つかることがあります。
子宮腺筋症は、強い月経痛と過多月経を同時に引き起こし、年々悪化しやすい病気です。「歳のせい」「毎月のことだから」と我慢されている方も多いのですが、今は子宮を残したまま症状をしっかりコントロールできる治療があります。このページでは子宮腺筋症について詳しく解説します。どうぞ最後まで読んでくださいね。
What is Adenomyosis?
子宮腺筋症とは
子宮腺筋症とは、本来は子宮の内側(内膜)にあるべき子宮内膜の組織が、子宮の筋肉層(筋層)の中に入り込んで増殖する疾患です。月経のたびにその組織が出血・炎症を繰り返すことで、子宮が全体的に硬く大きくなり、激しい月経痛・過多月経・不妊などの症状を引き起こします。
30〜50代に多く、年々症状が悪化する傾向があります。子宮内膜症と合併することも多く、「子宮内膜症の子宮版」とも呼ばれます。閉経後は女性ホルモンが低下し症状は自然に改善しますが、それまでの生活の質を守るために適切な治療が重要です。
Symptoms
🔵 主な症状
- 激しい月経痛(鎮痛剤が効きにくい)
- 過多月経(経血量の増加・血のかたまり)
- 月経期間の延長
- 慢性的な骨盤痛・下腹部痛
- 性交痛
- 貧血(倦怠感・立ちくらみ・動悸)
- 不妊・流産のリスク上昇
- 子宮が大きくなることによる下腹部の張り・頻尿
年々生理痛がひどくなる・鎮痛剤が以前より効かなくなったという場合、子宮腺筋症の可能性があります。
Causes & Risk Factors
🟡 原因・リスク因子
- 女性ホルモン(エストロゲン)依存性:エストロゲンが病変の進行を促進します。閉経後は自然に改善します
- 出産・子宮手術の既往:分娩・帝王切開・子宮内膜掻爬などが発症に関与するとされています
- 慢性的な炎症・免疫異常:子宮内膜組織が筋層に侵入・定着するメカニズムに関与していると考えられています
Diagnosis
診断方法
- 問診:月経痛の程度・生理の量・年々の変化を確認します
- 経腟超音波検査:子宮が全体的に腫大・不均一になっているかを確認します。最も基本的な検査です
- MRI検査:腺筋症の範囲・重症度を精密に評価します。手術適応の判断や筋腫との鑑別に有用です
- 血液検査(CA125):腺筋症・子宮内膜症で上昇することがありますが、確定診断には使用しません
Treatment
🔵 治療法
多くの場合、子宮を残したまま薬物療法で症状をコントロールできます。症状の程度・妊娠のご希望に応じて方針を選びます。
① ミレーナ(IUS:子宮内黄体ホルモン放出システム)【最も推奨される治療】
子宮内に装着するホルモン放出器具で、月経量を大幅に減少させ、月経痛を和らげます。子宮腺筋症に対して保険適用があり、閉経まで長期的に使用できます。子宮を温存したまま症状をコントロールできる点が大きなメリットです。
② 低用量ピル(LEP)・黄体ホルモン製剤
子宮内膜を薄くし、月経量・月経痛を軽減します。ミレーナが使用できない場合や、症状が比較的軽い場合に選択します。
③ GnRHアゴニスト(偽閉経療法)
注射薬で一時的に閉経に近い状態を作り、腺筋症を縮小・症状を改善します。6ヶ月程度の短期使用が基本で、骨密度低下のリスクがあるため長期使用には注意が必要です。手術前の準備や、閉経が近い方に用いられます。
④ 鎮痛薬(NSAIDs)
月経痛の対症療法として使用します。ただし腺筋症の月経痛は重症であることが多く、鎮痛薬だけでは不十分なことがあります。
⑤ 手術療法
薬物療法で効果が得られない場合・症状が重度の場合・妊娠を強く希望する場合は、腺筋症病変を切除する「腺筋症核出術」や子宮全摘術を検討します。腺筋症核出術は子宮を残せますが再発の可能性があります。手術が必要な場合は連携施設をご紹介します。
Pregnancy
🟣 子宮腺筋症と妊娠
子宮腺筋症は着床障害・流産・早産のリスクを高めることが知られています。妊娠を希望する方は早めに相談し、適切な時期に治療を行うことが重要です。腺筋症があっても妊娠・出産できる方は多くいますので、まずはご相談ください。妊活については不妊・妊活相談もあわせてご覧ください。
When to Visit
受診のタイミング
- ✅ 年々生理痛がひどくなっている
- ✅ 鎮痛剤を飲んでも生理痛が治まらない
- ✅ 生理の量が多く、血のかたまりが出る
- ✅ 生理中以外にも下腹部痛や腰痛がある
- ✅ 性交時に痛みを感じる
- ✅ 妊娠を希望しているが生理痛・過多月経が気になる
「鎮痛剤でなんとかやり過ごしている」という方こそ、一度きちんと原因を調べておくことをお勧めします。一つでも当てはまる方は、お気軽にご相談くださいね。
FAQ
🟤 よくあるご質問
Doctor's Message
院長より — 受診をためらっている方へ
「生理痛がひどいのは体質」「もう少し我慢すれば閉経するから」——そう思って、つらい毎月をやり過ごしている方がとても多いです。
でも、年々悪化する生理痛は、体からの大切なサインかもしれません。子宮腺筋症は、ミレーナやホルモン療法で子宮を残したまま症状をしっかりコントロールできることが多い病気です。痛みや出血が落ち着けば、毎月の憂うつがぐっと軽くなりますよ。
当院は女性医師による婦人科専門クリニックです。「これくらいで受診していいのかな」とためらわず、どうぞ気軽にご相談ください。妊娠のご希望やお仕事の状況など、お一人おひとりの事情に寄り添いながら、一番合った方法を一緒に考えていきます。まずはお気軽にご予約くださいね。
ふくだあやレディースクリニック 院長 福田 綾(産婦人科専門医)
Clinic Information
クリニック情報・アクセス・ご予約
ふくだあやレディースクリニック(本院)
院長 福田 綾(産婦人科専門医)
〒530-0038
大阪府大阪市北区紅梅町1-6 カザリーノビル1階
TEL:06-6354-0088
アクセス
- 大阪メトロ 谷町線・堺筋線「南森町駅」3番・5番出口より徒歩約3分
- JR東西線「大阪天満宮駅」9番出口より徒歩約1分
診療内容(本院)
婦人科・妊婦健診・子宮頸がん検診・医療脱毛など。子宮腺筋症・生理痛・過多月経はこちらの本院をご受診ください。
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※ 本ページの内容は、日本産科婦人科学会ガイドライン・最新の医学的エビデンスに基づき、院長・福田綾が監修しています。個々の症状・治療については必ず医師にご相談ください。