妊娠中の旅行(飛行機・新幹線)
妊娠中に旅行へ行っても大丈夫?飛行機や新幹線を利用するときの注意点を、
大阪市北区・南森町の産婦人科医が解説します。
こんにちは。大阪市北区・南森町のふくだあやレディースクリニック 院長の福田 綾です。
妊娠経過が順調な方の旅行は絶対に禁止ではありませんが、特に注意が必要なのは妊娠初期と妊娠後期、飛行機では血栓症の予防が大切です。出発前には、受診できる医療機関の確認と主治医への相談をおすすめします。
夏休み前になると、「妊娠中に旅行へ行っても大丈夫ですか?」というご相談を多くいただきます。ご実家への帰省や旅行、結婚式への参加などを予定されている妊婦さんも多いのではないでしょうか。今回は、妊娠中の旅行や飛行機の利用について、産婦人科医の立場からお話しします。
Travel & Pregnancy
妊娠中の旅行は絶対にダメ?
結論から申し上げると、妊娠経過が順調な方の旅行は絶対に禁止ではありません。
ただし、妊娠中は母体にも赤ちゃんにもさまざまな変化が起こる時期です。普段は問題なく過ごされている方でも、突然の出血・おなかの痛み・破水・切迫早産・妊娠高血圧などが起こる可能性があります。
そのため、妊娠中の旅行を安易におすすめすることはできません。旅行を検討されている方は、事前に主治医へご相談いただくことをおすすめします。
Timing
特に注意が必要なのは妊娠初期と妊娠後期
妊娠初期は流産や出血が起こりやすい時期です。
妊娠後期になると、切迫早産・前期破水・妊娠高血圧などのリスクが高くなります。
旅行先では、普段受診している医療機関のように迅速な対応を受けられないこともあります。旅行前には必ず受診できる医療機関を確認しておきましょう。
旅行に適した時期は、一般的に妊娠16〜24週頃とされています。ただし個人差がありますので、必ず主治医にご確認ください。
By Airplane
妊娠中に飛行機へ乗る場合の注意点
飛行機を利用する場合は、血栓症(長時間座席に座り続けることで血管が詰まりやすくなる状態)の予防が重要です。妊娠中は血栓症のリスクが高くなるため、以下の点に注意しましょう。
- ✅ こまめな水分補給
- ✅ 1〜2時間ごとに席を立って歩く
- ✅ 座席で足首を動かす
- ✅ 締め付けの少ない服装を選ぶ
- ✅ シートベルトはおなかの上ではなく腰骨の低い位置で着用する
航空会社によって、妊娠週数による搭乗制限や診断書の提出が必要な場合があります。ご利用前に各航空会社へご確認ください。
Please Consult First
旅行前に主治医へご相談いただきたい方
次のような状態の方は、旅行を控えた方がよい場合があります。必ず主治医へご相談ください。
- ✅ 出血がある方
- ✅ 絨毛膜下血腫がある方
- ✅ 高血圧がある方
- ✅ 重度の貧血がある方
- ✅ 赤ちゃんの発育が十分でない方
- ✅ 胎盤の位置が低い方
- ✅ おなかの張り(子宮収縮)がある方
- ✅ 逆子で管理中の方
- ✅ 双子など多胎妊娠の方
お一人で判断せず、事前に主治医へご相談いただくことを強くおすすめします。当院で妊婦健診を受診中の方は、健診の際にお気軽にお声がけください。
FAQ
よくあるご質問
Summary
まとめ — 安心して旅行を計画するために
妊娠中の旅行は絶対に禁止ではありませんが、母体と赤ちゃんの安全を第一に考えることが大切です。
「この状態で旅行しても大丈夫かな?」と迷われた場合は、お一人で判断せずに産婦人科へご相談のうえ、ご家族と十分にご検討ください。
当院では妊婦健診を受診中の方からのご相談にも対応しております。安心して夏をお過ごしいただけるようサポートいたします。妊娠がわかったばかりの方は妊娠検査薬が陽性のときの初診ガイドもあわせてご覧ください。
ふくだあやレディースクリニック 院長 福田 綾(産婦人科専門医)
Clinic Information
クリニック情報・アクセス・ご予約
ふくだあやレディースクリニック(本院)
院長 福田 綾(産婦人科専門医)
〒530-0038
大阪府大阪市北区紅梅町1-6 カザリーノビル1階
TEL:06-6354-0088
アクセス
- 大阪メトロ 谷町線・堺筋線「南森町駅」3番・5番出口より徒歩約3分
- JR東西線「大阪天満宮駅」9番出口より徒歩約1分
診療内容(本院)
婦人科・妊婦健診・子宮頸がん検診など。妊婦健診や妊娠中の旅行に関するご相談は当院(本院)をご受診ください。ご予約後の選択画面で「本院(婦人科・妊婦健診・医療脱毛・ワクチン)」をお選びください。出生前診断(NIPT・胎児ドック)は分院「ひろつぐ出生前診断クリニック」で対応しています。
※ 本ページの内容は、日本産科婦人科学会ガイドライン・最新の医学的エビデンスに基づき、院長・福田綾が監修しています。個々の症状・治療については必ず医師にご相談ください。