INFO

NIPT・出生前診断をご検討の方は、向かいのひろつぐ出生前診断クリニック

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ふくだあやレディースクリニック外観・妊婦健診
Prenatal & Postnatal

妊婦健診・産後ケア

大阪市北区・南森町の産婦人科。精密エコー検査で赤ちゃんをしっかり診る妊婦健診。
女性医師が、安心と温かさをもってサポートします。

ふくだあやレディースクリニックは、大阪市北区・南森町で4Dエコーと精密エコーによる妊婦健診を行う産婦人科クリニックです。

Prenatal Care

大切な赤ちゃんとお母さんを、
妊娠初期から分娩直前まで丁寧に見守ります。

01

エコーへのこだわり

毎回の健診で、妊娠初期から4Dエコーを提供しています。発育・位置・羊水量を丁寧に確認し、全員に精密エコー検査(中期・心臓後期)も実施します。

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女性医師が担当

妊娠中のデリケートな変化やお悩みを、同性の医師に相談いただけます。産前産後の心身のケアまで、安心してお任せください。

03

ハイリスク妊娠への対応

持病や合併症妊娠、合併症既往などにも対応。病状によって提携病院や専門施設と連携・紹介し、お母さんと赤ちゃんの安全を最優先にサポートします。

04

緊急時の対応

提携病院の救急外来受診が可能です。近隣施設と迅速に連携し、いざというときも安心です。

05

エコー動画館

撮影した映像をスマホで見返せるサービス。ご家族との共有もできます。大切な記録を、いつでもお手元に。

06

補助券・受診券対応

母子手帳の補助券や、大阪府内の超音波検査受診券をご利用いただけます。事務的な手続きも丁寧にご案内します。

Detailed Echo

赤ちゃんをしっかり診る精密エコー検査

当院で妊婦健診を受けられる妊婦さま全員を対象に、通常の健診とは別に2回の精密エコーを、分院の「ひろつぐ出生前診断クリニック」にて実施します(費用は妊婦健診に含まれます)。赤ちゃんの発育だけでなく、心臓の形態まで丁寧に確認します。

当院で妊婦健診を受けられる妊婦さま全員が対象

01

中期精密エコー(18〜22週)

赤ちゃんの頭・顔・胸・お腹・背骨・手足など、全身の形や構造を一つひとつ丁寧に確認する精密エコーです。 通常の妊婦健診エコーより時間をかけて、脳・心臓・内臓・四肢などを系統立てて観察し、先天的な形態異常がないか詳しく評価します。
検査内容の詳細(分院・中期胎児ドック)

02

心臓・後期精密エコー(26〜28週)

妊娠26〜28週ごろに、赤ちゃんの心臓の構造と血液の流れ・拍動のリズムを胎児心エコーの手法で詳しく観察するとともに、発育状態・胎位・胎盤の位置・羊水量などを総合的に確認する精密エコーです。 四つの心室・心房や太い血管のつながりを確認して頻度の高い先天性心疾患の早期発見を目指すとともに、推定体重や逆子の有無、胎盤・臍帯の状態も確認し、分娩方法や分娩先について早めに相談・準備できるようサポートします。
検査内容の詳細(分院・心臓後期ドック)

精密エコーを妊娠中期までに行う理由

妊娠週数が進むにつれて赤ちゃんは大きくなり、骨もしっかりしてくるため、エコーの音波が体の奥まで届きにくくなります。これはどの施設でも共通する検査そのものの限界で、妊娠後期の検査では確認できる範囲に限りがあります。そのため、赤ちゃんの体を詳しく診る超音波検査は、妊娠中期までに受けておくことが勧められます。オープンシステム(健診はクリニック・分娩は病院)をご利用の方も、当院のハイブリッド健診では分娩前に赤ちゃんの体の超音波検査を受けたうえで出産に臨んでいただけます。※超音波検査ですべての病気が分かるわけではありません。

初期精密エコーをご希望の方へ(予約制・自費)

+

初期精密エコー(12〜13週)

妊娠12週から13週6日頃に行う初期精密エコーでは、赤ちゃんの発育や形態、NT(首の後ろのむくみ)、心臓や主要な臓器を詳しく確認します。
初期精密エコーは、分院の「ひろつぐ出生前診断クリニック」で行う予約制の自費検査です。通常の妊婦健診とは別にご予約が必要です。予約方法や検査内容は、下記のページをご確認ください。

初期精密エコーについて詳しく見る

Open System

オープンシステム

「健診は近くのクリニックで、出産は大病院で」というスタイルです。
提携病院でお産をしながら、当院で健診を受けていただけます。
34週頃まで当院で健診を受け、その後分娩病院へ移行。
紹介状(診療情報提供書)によりスムーズなデータ引き継ぎが可能です。

里帰り出産で健診のみの受診も対応しています。

提携分娩病院

  • JCHO大阪病院
  • 北野病院
  • 愛染橋病院
  • 千船病院
  • 日本生命病院
  • 小阪産病院
  • 淀川キリスト教病院
  • 済生会中津病院
  • 大阪大学医学部附属病院
  • 大阪公立大学附属病院

※ その他の病院も相談可能です。

やわらかな自然光の中の妊婦健診をイメージしたスチール

FAQ

オープンシステム・分娩について よくあるご質問

そんなときにはオープンシステムをご利用ください。健診はお近くの当院で済ませて、9カ月ごろからお産の病院に通院していただけます。この健診方法はJCHO大阪病院が発祥で、院長も同病院で長年その普及に努めてまいりました。
まずは当院を受診して、一言「オープンシステムで」とお伝えください。提携病院からお選びいただき、紹介状をお渡しいたしますので、そのまま分娩予約へお進みください。あとはしばらく当院での健診となります。
一度、当クリニックでご相談ください。

里帰り分娩までの健診ですね。はい、もちろん対応しています。遠方で里帰り分娩をご予定の妊婦さまを対象に、妊娠初期から32週頃までの妊婦健診を行っております。里帰り分娩をお考えの妊婦さまが、安心して妊娠期間を過ごせるよう全力でサポートいたします。

  • 妊娠初期から32週頃まで安心サポート
  • 内診が必要な妊婦健診を女性医師(院長)が担当
  • 緊急時には近隣医療施設との連携で対応可能。また、近隣で分娩予約されている方は、分娩病院にて対応となります。
  • ハイリスク妊娠に対応しています。妊娠高血圧症や妊娠糖尿病など、専門的な治療や管理が必要と判断された場合には、しっかり対応できる総合病院をご紹介します。
  • 「やっぱり関西(大阪・京都・兵庫)で出産したいな」と思ったときにも、分娩先をご紹介いたします。

不安なことがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。妊娠がわかったら、まずはご受診くださいね。スケジュールなど詳しくは受診時にお話しします。お電話でのお問い合わせも承っております。

どこのクリニックでも健診はしてもらえますが、胎児エコーに大きな差が出ます。オープンシステムの改善に長く取り組んできた経験から申し上げますと、胎児エコーの質はクリニック次第です。赤ちゃんのご病気が心配なお母さんは、ぜひ当院へ。
正しくは「妊婦健診(妊婦健康診査)」です。「妊婦検診」と書かれることもありますが、医療制度上の正式名称は「妊婦健康診査」で、自治体から交付される補助券にも「妊婦健康診査受診券」と記載されています。当院でも正式名称の「妊婦健診」を使用しておりますが、「妊婦検診」と検索された方もぜひご来院ください。

Schedule

健診スケジュール

妊娠確認

エコーで胎嚢を確認する、妊娠の最初のステップです。この時期からおすすめしたい葉酸サプリなども販売しています。

8〜10週

心拍確認・予定日確定・初期血液検査①

12〜23週(4週ごと)

毎回の丁寧なエコー、4Dエコー(20週前後推奨)、中期精密エコー(18〜22週・分院にて全員受診)

24〜34週(2週ごと)

血液検査②(血糖・貧血)、血液検査③(GBS等)

34週以降

分娩病院へ移行(紹介状発行)

Postnatal Care

産後ケア(訪問型)

大阪市産後ケア委託事業所。当クリニックベテラン助産師が自宅に伺い、お母さんと赤ちゃんをサポートします。

大阪市訪問型産後ケア事業の案内ポスター。対象月齢、公費利用料、対象地域、申請手順などをまとめた図
当院配布の大阪市訪問型産後ケアのご案内(対象:出産後0か月〜1年未満/公費利用¥500/滞在時間2時間程度)

授乳・母乳ケア

授乳姿勢や抱き方、おっぱいトラブルのサポートを丁寧に行います。

赤ちゃんの健康確認

体重測定、黄疸チェック、育児相談など、赤ちゃんの体調を細やかに見守ります。

お母さんのケア

体の回復確認、心のケア。お母さん自身もしっかり休めるようにサポートします。

自宅でのアドバイス

沐浴、おむつ交換、寝かしつけ。日々の育児のヒントをお伝えします。

訪問助産師によるケアの様子
担当助産師 髙岡 恵
区分 対象 料金
大阪市産後ケア(公費)大阪市の助成対象の方¥500
その他(自費)¥15,000

ご利用のご案内

  • 対象:出産後0ヶ月〜1年未満の母子
  • 利用時間:平日 ①10:00〜 / ②13:00〜(各約2時間)
  • 利用回数:アウトリーチ通算3回まで(市の承認必要)
  • 予約方法:WEB予約のみ(7日前まで)

Fee

妊婦健診料

¥6,000〜(目安)

※ 尿検査・血圧・体重・胎児エコー・保健指導を含みます。
※ 血液検査や追加エコーがある回は別途費用がかかります。
※ 補助券の使用で自己負担を軽減できます。

Diseases & Conditions

妊娠・出産にまつわる疾患について詳しく知る

妊娠・出産・産後にまつわる症状・疾患について、院長・福田綾が分かりやすく解説します。気になる項目をタップすると詳しい説明に移動します。

妊娠の経過と健診

妊娠初期からの健診・症状・経過に関する解説。

妊娠中・産後の合併症

流産・妊娠中のトラブル・産後の合併症のご相談。

妊娠の経過と健診

妊娠の経過と健診

妊娠の診断・妊婦健診

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妊娠の診断

市販の妊娠検査薬で陽性反応が出た場合、または生理が1週間以上遅れている場合は、早めに婦人科・産科を受診してください。妊娠検査薬は尿中のhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)を検出するもので、妊娠5〜6週頃から陽性になります。

受診では経腟超音波検査を行い、子宮内に胎嚢(赤ちゃんの袋)・胎芽・心拍が確認できるかを調べます。心拍が確認できる妊娠7〜8週頃が最初の受診の目安です。

妊娠が確定したら、お住まいの市区町村の窓口で「妊娠届」を提出し「母子健康手帳」を受け取りましょう。妊婦健診の補助券も交付されます。

妊娠週数の数え方

妊娠週数は、最終月経の初日を「妊娠0週0日」として数えます。出産予定日は、最終月経の初日から280日後(妊娠40週0日)で、受精からは約266日後に相当します。

なお、妊娠37週0日から41週6日までの出産を「正期産」といいます。

妊婦健診のスケジュール

〜23週
4週に1回超音波・血圧・体重・尿検査・血液検査(初期)
24〜35週
2週に1回超音波・血圧・体重・尿検査・むくみ確認
36週〜
週1回NST(ノンストレステスト)・超音波・子宮口の確認

合計14回程度の妊婦健診が推奨されており、大阪市では14回分の補助券が交付されます。

妊婦健診の主な検査内容

毎回行う基本検査

  • 体重・血圧測定
  • 尿検査(タンパク・糖・細菌)
  • 経腹超音波検査(胎児の発育・羊水量・胎盤位置)
  • むくみの確認
  • 子宮底長・腹囲の測定

時期ごとの特別検査

  • 妊娠初期(〜13週):血液型・血算・血糖・感染症(梅毒・HIV・B型肝炎・C型肝炎・風疹・クラミジア・HTLV-1)・甲状腺機能・子宮頸がん検診
  • 妊娠10週以降:出生前診断のご相談・NIPT(新型出生前診断)をご希望の方は、お早めにご相談ください(NIPTのご案内
  • 妊娠15〜18週頃:クアトロテストをご希望の方は、検査可能な時期が限られるため、時期に注意してご相談ください
  • 妊娠中期(24〜28週):妊娠糖尿病スクリーニング(50gGCT)・貧血検査
  • 妊娠後期(28〜32週):血液検査(貧血・血糖再検)
  • 妊娠後期(35〜37週):B群溶連菌(GBS)培養検査・骨盤位(逆子)確認
  • 36週以降:NST(胎児心拍モニタリング)・分娩準備の確認

出生前診断(NIPT・新型出生前診断)をご検討の方は、まず大阪でのNIPT(新型出生前診断)のご案内をご覧ください。検査は当院の出生前診断部門であるひろつぐ出生前診断クリニック(出生前検査認証制度の認証施設)で実施しています。検査の意義や結果への対応について、当院でもご相談に応じます。

妊娠中に気をつけること

  • 葉酸の摂取:妊娠前〜妊娠12週まで1日400μgの葉酸補給で神経管閉鎖障害のリスクを低減します(プレコンセプションケア
  • 飲酒・喫煙の禁止:胎児の発育・神経発達に深刻な影響を与えます
  • 生魚・生肉・非加熱食品に注意:リステリア・トキソプラズマ感染予防のため
  • カフェインの制限:1日200mg以内(コーヒー約2杯程度)に抑えましょう
  • 適度な運動:ウォーキングなどの軽い運動が体重管理・出産準備に有効です
  • 体重管理:妊娠前BMIに応じた適正な体重増加が母子の健康を守ります

受診のタイミング

  • 妊娠検査薬で陽性が出た
  • 生理が1週間以上遅れている
  • 妊娠の可能性があり不正出血がある
  • 妊娠中に腹痛・出血・激しいつわりがある
  • 次回の妊婦健診の予約をしたい

よくある質問(FAQ)

Q. 妊娠検査薬で陽性でしたが、いつ受診すればよいですか?
A. 最終月経から5〜6週(生理予定日から1〜2週後)を目安に受診してください。早すぎると胎嚢・心拍がまだ確認できない場合があります。出血や強い腹痛がある場合はすぐに受診してください。
Q. つわりがひどくて受診できません。どうすればよいですか?
A. 水分・食事が全く取れない・体重が急激に減少している場合は「妊娠悪阻」の可能性があり、点滴治療が必要です。無理せずLINEまたはお電話でご相談ください。
Q. 出生前診断は受けた方がよいですか?
A. 出生前診断(NIPT・クアトロテスト・羊水検査など)は任意の検査です。ご夫婦でよく話し合い、ご希望があれば当院でご相談に応じます。検査の意義・結果への対応について遺伝カウンセリングも含めて丁寧にご説明します。
Q. 逆子(骨盤位)はどうすれば治りますか?
A. 妊娠34週頃まで自然に頭位に戻ることが多いです。35週以降も骨盤位の場合は外回転術や帝王切開の検討が必要です。まずはご相談ください。
Q. 妊婦健診の費用はどのくらいかかりますか?
A. 大阪市では14回分の妊婦健診補助券が交付されます。補助券を使用すると自己負担が大幅に軽減されます。補助券の範囲を超えた検査(出生前診断・オプション検査など)は自費となる場合があります。

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つわり・妊娠悪阻

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つわりとは

つわりとは、妊娠初期(主に妊娠5〜6週頃から)に現れる吐き気・嘔吐・食欲不振・においや味覚への過敏などの症状の総称です。妊娠した女性の約50〜80%が経験するとされており、多くは妊娠12〜16週頃に自然と軽快します。

つわり・妊娠悪阻の解説イラスト

つわりの症状は「気持ち悪い」だけでなく、特定のにおいへの過敏・唾液過多・頭痛・倦怠感など多彩です。症状の程度には個人差があり、ほとんど気にならない方から、日常生活が困難になるほどつらい方までいます。

つわりと妊娠悪阻の違い

つわり(軽症〜中等症)

  • 吐き気・嘔吐があるが食事・水分は何とか摂れる
  • 日常生活に影響はあるが継続できる
  • 体重減少が5%未満
  • 多くは経過観察・生活指導で対応

妊娠悪阻(重症)

  • 水分・食事が全く摂れない
  • 体重が妊娠前より5%以上減少
  • 脱水・電解質異常・ケトーシスが生じる
  • 入院・点滴治療が必要

つわりの主な症状

  • 吐き気・嘔吐(朝だけでなく1日中続くことも)
  • 食欲不振・特定の食べ物しか食べられない
  • においへの過敏(炊飯・調理・香水・煙草など)
  • 唾液の増加・口の中が気持ち悪い
  • 強い倦怠感・眠気
  • 頭痛・めまい
  • 胸やけ・胃もたれ

つわりの原因

つわりの正確なメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、妊娠初期に急上昇するhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が関与していると考えられています。hCGが多い多胎妊娠・胞状奇胎ではつわりが重くなりやすいことがその根拠のひとつです。また、エストロゲンの急増・胃腸運動の低下・心理的要因なども影響するとされています。

つわりの時期の過ごし方・対処法

食事について

  • 食べられるものを、食べられる時に少量ずつ食べる(無理に3食にこだわらない)
  • 冷たいもの・さっぱりしたもの(冷たいおにぎり・果物・ゼリーなど)が食べやすい方が多い
  • 空腹時に吐き気が強くなる場合は、起床前に少量の食べ物(クラッカーなど)を摂る
  • においが気になる場合は電子レンジ調理・冷めたものを活用する

水分補給について

  • 少量ずつこまめに水分を摂る(冷たい水・スポーツドリンク・経口補水液など)
  • 一度に大量に飲むと嘔吐しやすいため、少量ずつ摂ることが大切

生活環境について

  • においの原因(調理・換気扇・芳香剤)をできる限り避ける
  • 横になれる環境を整え、無理をしない
  • 精神的なストレスも悪化要因になるため、周囲のサポートを積極的に求める

医療機関での治療

① 制吐薬(吐き気止め)

メトクロプラミド・プロメタジンなど、妊娠中に使用できる制吐薬を処方することがあります。症状が強い場合にはご相談ください。

② 点滴治療(入院または外来)

水分・食事が全く摂れない場合は、輸液(点滴)で水分・電解質・ビタミンB1(チアミン)を補給します。脱水・電解質異常が進んでいる場合は入院が必要です。

③ ビタミンB6・漢方薬

ビタミンB6(ピリドキシン)や漢方薬(小半夏加茯苓湯など)がつわりの軽減に有効な場合があります。

️ 以下の場合はすぐに受診を:水が1口も飲めない・1日に何度も嘔吐する・体重が急激に減っている・尿が出ない・意識がぼんやりする

受診のタイミング

  • 水分・食事が全く摂れない状態が続いている
  • 1日に何度も嘔吐し体重が急激に減少している
  • 尿量が極端に少ない・尿の色が濃い(脱水のサイン)
  • 頭がぼんやりする・意識が遠くなる感じがある
  • つわりがひどくて仕事・家事が全くできない

よくある質問(FAQ)

Q. つわりがひどいと赤ちゃんに影響しますか?
A. 軽症〜中等症のつわりは赤ちゃんへの影響はほとんどありません。母体が十分な栄養を摂れなくても、初期の胎児は母体の備蓄から栄養を得ます。ただし重症の妊娠悪阻で脱水・栄養不良が続く場合は医療的な介入が必要です。
Q. つわりはいつ終わりますか?
A. 多くの方は妊娠12〜16週頃に自然と軽快します。ただし妊娠後期まで続く方や、妊娠全期間を通じてつわりが続く方もいます(稀)。個人差が大きいためあらかじめ予測することは難しいです。
Q. つわりがないのは大丈夫ですか?
A. つわりがない方も一定数いらっしゃいます。つわりの有無・程度は妊娠の正常・異常とは関係なく、赤ちゃんの状態に影響しません。不安な場合は超音波検査で胎児の状態を確認しましょう。
Q. 葉酸サプリをつわりで飲めません。どうすればよいですか?
A. 錠剤が飲みにくい場合はグミタイプや粉末タイプの葉酸サプリを試してみてください。食事から摂ることも有効です(ほうれん草・ブロッコリーなどの緑黄色野菜・豆類)。内服が難しい場合はご相談ください。
Q. つわり中に仕事を休んでもよいですか?
A. 妊娠悪阻と診断された場合、医師が母性健康管理指導事項連絡カードを発行できます。これにより職場への配慮・休暇取得が可能になります。必要な方はご相談ください。

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妊娠中・産後の合併症

妊娠中・産後の合併症

流産・切迫流産

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流産を経験された方へ。流産はあなたのせいではありません。多くの場合、胎児側の染色体異常が原因であり、防ぐことができないものです。悲しみや自責の気持ちを一人で抱え込まず、当院でいつでもご相談ください。

妊娠初期の出血で相談先に迷う方への解説イラスト

流産とは

流産とは、妊娠22週未満に妊娠が終了することをいいます。妊娠全体の約15〜20%(確認できた妊娠の約5人に1人)に起こるとされており、決してまれなことではありません。特に妊娠12週未満(早期流産)が全体の約80%を占め、その多くは胎児側の染色体異常が原因です。

流産の種類

切迫流産

出血・腹痛があるが子宮口は閉じており、胎児は生存。流産が差し迫った状態だが継続できる可能性あり

進行流産

子宮口が開き、流産が進行中の状態

完全流産

妊娠産物がすべて子宮外に排出された状態

稽留流産

胎児が子宮内で亡くなっているが、症状なく子宮内に留まっている状態。超音波で発見されることが多い

不全流産

妊娠産物が一部子宮内に残存している状態。処置が必要

主な症状

  • 性器出血(少量の茶色いおりもの〜大量の鮮血まで)
  • 下腹部痛・腹部けいれん感
  • 腰痛
  • つわりの突然の消失(稽留流産)
  • 無症状(稽留流産は健診で発見されることが多い)

️ 妊娠中の出血・腹痛は必ず受診してください。自己判断で様子を見ることは避けましょう。

流産の主な原因

  • 胎児の染色体異常(約60〜70%):最も多い原因。偶発的に起こるものがほとんどで、親の遺伝子異常とは異なります
  • 子宮形態異常:子宮中隔・双角子宮など
  • 黄体機能不全:着床を維持するホルモン分泌の低下
  • 感染症:クラミジア・細菌性膣症など
  • 母体の疾患:甲状腺疾患・糖尿病・抗リン脂質抗体症候群など

日常的な行動(仕事・運動・性交渉・食事など)が流産を引き起こすことはほとんどありません。

切迫流産の治療

切迫流産の状態では、安静・禁性交が指示されることが多いです。黄体機能不全が疑われる場合はプロゲステロン(黄体ホルモン)の補充を行います。ただし染色体異常による流産は治療で防ぐことはできません。超音波検査で胎児の心拍を確認しながら経過を見守ります。

稽留流産・不全流産の処置

稽留流産・不全流産では子宮内容除去術(掻爬術または吸引法)が必要です。手術は静脈麻酔下で行われ、多くは日帰りまたは短期入院で対応できます。連携施設での手術が必要な場合はご紹介します。

流産後の体と心のケア

  • 術後1〜2週間は出血・軽い腹痛が続くことがあります
  • 次の月経は術後4〜8週間で来ることが多いです
  • 次の妊娠は1〜3回の月経を待ってから試みることが多いですが、身体的・精神的な準備が整ってからが大切です
  • 悲しみ・自責感・空虚感は自然な反応です。パートナーや家族と話し合い、必要なら専門家のサポートを求めてください
  • 当院では流産後の心理的サポートも大切にしています。いつでもご相談ください

受診のタイミング

  • 妊娠中に出血がある(少量でも)
  • 下腹部痛・腰痛が続いている
  • つわりが突然消えた
  • 健診で心拍が確認できなかった
  • 流産後の体調・気持ちが心配

よくある質問(FAQ)

Q. 流産は自分のせいですか?
A. いいえ、違います。早期流産の多くは胎児側の染色体異常が原因であり、母親の行動・食事・仕事・運動・ストレスが直接の原因になることはほとんどありません。自分を責める必要はありません。
Q. 流産後、次の妊娠はいつからできますか?
A. 身体的には1〜3回の月経後から次の妊娠を試みることが多いですが、心身の回復は個人差があります。焦らず、ご自身のペースで進めてください。次の妊娠に向けた準備についてもご相談できます。
Q. 2回以上流産を繰り返しています。原因を調べられますか?
A. 2回以上の流産を「反復流産」、3回以上を「習慣流産(不育症)」といいます。抗リン脂質抗体・子宮形態・染色体・血液凝固などの原因検索が可能です。当院でご相談ください。
Q. 稽留流産と診断されましたが、手術は必ず必要ですか?
A. 自然排出を待つ「待機療法」や、薬で排出を促す「薬物療法」という選択肢もあります。週数・状況・ご希望に応じて一緒に方針を決めましょう。
Q. 流産後、気持ちが落ち込んでいます。
A. 流産後の悲嘆(グリーフ)は自然な反応です。悲しみ・怒り・虚無感・涙が止まらないなどの感情はとても正常なことです。一人で抱え込まず、当院にいつでもご相談ください。必要であれば専門的なカウンセリングもご紹介します。

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妊娠中・産後の合併症

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子宮外妊娠(異所性妊娠)

子宮外妊娠とは、受精卵が子宮内腔以外の場所(主に卵管)に着床・発育する状態です。全妊娠の約1〜2%に発生します。卵管は赤ちゃんが育つスペースがなく、放置すると卵管破裂を起こし大量出血・ショック状態となる緊急事態になります。

主な症状

  • 下腹部痛(片側性が多い)
  • 不正出血・少量の性器出血
  • 妊娠検査薬陽性だが超音波で子宮内に胎嚢が見えない
  • 卵管破裂時:突然の激しい腹痛・肩への放散痛・顔面蒼白・失神

️ 突然の激しい腹痛・冷や汗・意識の低下がある場合は救急受診が必要です。

原因・リスク因子

  • 卵管炎(クラミジアなどの感染症による癒着)
  • 子宮外妊娠・卵管手術の既往
  • 子宮内膜症・不妊治療(体外受精)
  • 喫煙

治療

  • 薬物療法(メトトレキサート):早期・卵管破裂前で血中hCGが低い場合に選択。外来治療が可能
  • 腹腔鏡手術:卵管切開・卵管切除術。卵管破裂・薬物療法不適の場合に選択
  • 緊急開腹手術:卵管破裂・大量出血時
Q. 子宮外妊娠後また妊娠できますか?
A. 片側の卵管を切除しても、もう一方の卵管が正常であれば妊娠は可能です。ただし再発リスクがあるため、次の妊娠時は早期に超音波で子宮内妊娠を確認することが重要です。

妊娠高血圧症候群(HDP)

妊娠高血圧症候群とは、妊娠20週以降に高血圧(収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上)が新たに発症する疾患の総称です。タンパク尿を伴う場合を「妊娠高血圧腎症(子癇前症)」といいます。母体・胎児の両方に深刻な影響を与える重要な合併症で、日本の妊産婦死亡の主要原因のひとつです。

主な症状・合併症

  • 高血圧(頭痛・眼のちかちか・むくみを伴うことがある)
  • タンパク尿・むくみ(浮腫)
  • 子癇発作(けいれん)
  • HELLP症候群(溶血・肝機能障害・血小板減少)
  • 胎児発育不全・胎盤早期剥離
  • 脳卒中・肺水腫(重症例)

リスク因子

  • 初産婦・多胎妊娠・高齢妊娠
  • 慢性高血圧・腎疾患・糖尿病・肥満
  • 前回妊娠での妊娠高血圧症候群の既往

治療・管理

根本的な治療は分娩(赤ちゃんを出すこと)です。それまでの管理として降圧薬・安静・入院管理が行われます。重症例・母児の危険がある場合は週数にかかわらず分娩を早める(早産)判断が必要になります。

Q. 妊娠高血圧症候群は予防できますか?
A. 低用量アスピリンがリスクの高い妊婦さんの発症予防に有効とする報告があります。適正体重の維持・塩分制限・定期的な妊婦健診での血圧チェックが重要です。

妊娠糖尿病(GDM)

妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて発見または発症した糖代謝異常(糖尿病には至らない程度)のことです。日本では妊婦の約7〜12%に発症するとされ、近年増加傾向にあります。適切な管理により母子への影響を最小限にできます。

母子への影響

  • 母体:妊娠高血圧症候群・帝王切開・産後の2型糖尿病発症リスク上昇
  • 胎児・新生児:巨大児・難産・新生児低血糖・黄疸・将来の肥満・糖尿病リスク上昇

診断

妊娠24〜27週に全妊婦を対象に50gGCT(ブドウ糖負荷試験スクリーニング)もしくは食後2時間後の血糖検査を行います。スクリーニング陽性の場合は75gOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)で確定診断します。

治療・管理

  • 食事療法:糖質を適切に制限し、1日の摂取カロリーを管理。栄養士との連携が重要です
  • 運動療法:食後の軽い歩行など適度な有酸素運動が血糖管理に有効です
  • 血糖自己測定:食前・食後の血糖値を自己測定し記録します
  • インスリン療法:食事・運動で目標血糖値に達しない場合はインスリン注射を開始します
Q. 妊娠糖尿病は出産後に治りますか?
A. 多くの場合、分娩後に血糖値は正常化します。しかし妊娠糖尿病を経験した方は将来2型糖尿病を発症するリスクが高く、産後も定期的な血糖チェックと生活習慣管理が重要です。

産後うつ

産後うつとは、分娩後4週間以内(広義では産後1年以内)に発症する抑うつ状態です。産後の母親の約10〜15%が経験するとされており、「産後の気分の落ち込み」として見過ごされやすいですが、適切な治療・サポートが必要な疾患です。

産後うつはあなたが弱いのではありません。ホルモンの急激な変化・睡眠不足・育児のプレッシャーが重なって起こる、医療的なケアが必要な状態です。一人で抱え込まずご相談ください。

主な症状

  • 強い悲しみ・気分の落ち込みが続く
  • 赤ちゃんへの関心・愛情が持てない罪悪感
  • 眠れない・眠りすぎる(睡眠障害)
  • 食欲不振または過食
  • 強い不安感・焦り・イライラ
  • 集中力低下・何もできない感覚
  • 自分を傷つけたい・消えてしまいたいという気持ち

マタニティブルーズとの違い

産後2〜3日に起こる一時的な気分の波(涙もろさ・不安感)は「マタニティブルーズ」といい、多くは1〜2週間で自然に回復します。産後うつはより長く続き(2週間以上)・症状が重く・日常生活に支障をきたす点が異なります。

治療

  • カウンセリング・心理療法:認知行動療法などが有効です
  • 薬物療法:抗うつ薬(SSRI)。授乳中でも使用できるものがあります
  • サポート体制の整備:パートナー・家族・行政サービス(産後ケア事業など)の活用
Q. 赤ちゃんをかわいいと思えません。産後うつですか?
A. 産後すぐに母親としての愛情を感じられない方は少なくありません。産後うつの可能性もありますが、睡眠不足や疲労だけが原因のこともあります。気になる場合は遠慮なくご相談ください。エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)でスクリーニングすることもできます。
Q. 授乳中でも薬を飲めますか?
A. 授乳中でも使用できる抗うつ薬があります。薬を使わないことで産後うつが悪化するリスクの方が大きい場合も多く、ご相談の上で最適な治療法を選択します。

不育症

不育症とは、妊娠はするものの流産・死産・早期新生児死亡を繰り返し、生児が得られない状態をいいます。一般的に2回以上の流産を「反復流産」、3回以上を「習慣流産(不育症)」と定義します。日本では約1〜5%のカップルが不育症に当たるとされています。

主な原因

  • 抗リン脂質抗体症候群(約10〜15%):血液が固まりやすくなり胎盤への血流が障害される。低用量アスピリン・ヘパリン療法で改善が期待できる
  • 子宮形態異常(約10〜15%):子宮中隔・双角子宮など。手術で改善できることがある
  • 染色体異常(夫婦のどちらか):均衡型転座など(約3〜5%)
  • 甲状腺機能異常・糖尿病(約10%):適切な治療で改善
  • 黄体機能不全:プロゲステロン補充で改善
  • 原因不明(約65%):次回妊娠での自然妊娠継続率は約80%とされており、希望を持って治療を続けることが大切です

検査・治療

  • 血液検査(抗リン脂質抗体・凝固因子・甲状腺・血糖)
  • 染色体検査(夫婦)
  • 子宮形態検査(超音波・子宮鏡・MRI)
  • 原因に応じた治療(アスピリン・ヘパリン・プロゲステロン・甲状腺薬など)
Q. 2回流産しました。不育症の検査を受けた方がいいですか?
A. 2回以上の流産がある場合は原因検索を検討する価値があります。特に抗リン脂質抗体症候群は治療可能な原因であり、早期発見が次の妊娠継続に直結します。まずはご相談ください。
Q. 原因不明の不育症でも次の妊娠は期待できますか?
A. はい、原因不明でも次回妊娠での生児獲得率は約70〜80%とされています。精神的サポートを受けながら妊娠を継続することで改善するケースも多くあります。

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FAQ

妊婦健診・産後ケアについて よくあるご質問

妊娠検査薬で陽性が出た後、妊娠6〜8週頃に最初の健診を受けていただくのが一般的です。心拍確認のタイミングを含め、ぜひ早めにご予約ください。
当院は外来のみの診療を行っております。分娩は提携病院(大阪市立総合医療センター、済生会中津病院、淀川キリスト教病院など)で行うオープンシステムに対応しております。
はい。当院で妊婦健診を受けられる妊婦さま全員に、中期(18〜22週)・心臓後期(26〜28週)の2回の精密エコー(費用は妊婦健診に含まれます)をひろつぐ出生前診断クリニックで妊婦健診として受診していただいています。各検査の内容は胎児ドックの検査メニューでご確認いただけます。
妊娠24〜26週頃が、お顔の表情や仕草が最もきれいに見える時期です。赤ちゃんの向きや羊水の量によっても見え方は異なります。
はい。大阪市および大阪府下の自治体の妊婦健康診査受診券に対応しております。里帰り出産等で他府県の受診券をお持ちの方もご相談ください。
NIPT・出生前診断は、向かいのひろつぐ出生前診断クリニックにて専門的に行っております。検査の対象・時期・費用などの詳細は大阪のNIPT(新型出生前診断)についてのページをご覧ください。ご希望の方はお気軽にご相談ください。
産後の心身の不調、授乳のお悩み、育児相談など、退院後いつでもご相談いただけます。母乳外来産後の骨盤ケアもご用意しております。
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