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【ご注意・免責事項】 本ページの情報は、一般的な医学知識の提供を目的としたものであり、特定の疾患の診断・治療を推奨するものではありません。症状や状態は個人によって大きく異なります。自己判断による診断・治療は思わぬ健康被害につながる場合がありますので、気になる症状がある場合は必ず医師にご相談ください。本ページの情報に基づく行動によって生じたいかなる損害についても、当院は責任を負いかねます。
ふくだあやレディースクリニック 妊婦健診
Placenta Previa

前置胎盤・低置胎盤と診断された方へ

妊娠週数別(20週前半・20週後半以降)に、経過観察と日常生活の注意点をまとめました。
大阪市北区・南森町の産婦人科がご案内します。

こんにちは。南森町・大阪天満宮のふくだあやレディースクリニック院長の福田綾です。

妊娠20週前後に前置胎盤・低置胎盤と診断されても、多くの場合、妊娠が進むにつれて自然に解消します。出産時まで残るのは約0.3〜0.5%とされています。大切なのは、決められた超音波検査で経過を確認していくことと、少量でも性器出血があればすぐに医療機関へ連絡することです。

「前置胎盤・低置胎盤と言われた」と不安になっている患者さんへ、クリニックで配布しているパンフレットの内容をもとに、妊娠週数別にわかりやすくまとめました。ぜひ、落ち着いて読んでみてください。

What is Placenta Previa?

前置胎盤・低置胎盤とは?

前置胎盤:胎盤が子宮の出口(子宮口)を覆っている状態です。

低置胎盤:胎盤の端が子宮口から2cm以内にある状態です。子宮口は覆っていませんが、通常より低い位置にあります。

どちらも超音波検査で診断されます。当院の妊婦健診でも、超音波検査で胎盤の位置を確認しています。

Around 20 Weeks

妊娠20週前半の方へ

まず、心配しすぎないでください

妊娠20週前後に前置胎盤・低置胎盤と診断されても、多くの場合、妊娠が進むにつれて自然に解消します。

子宮が大きくなるにつれて胎盤の位置が子宮口から離れていく——これを「胎盤の移動」と呼びます。

解消する確率(20週前半)

  • 低置胎盤:約98%が出産までに解消
  • 前置胎盤:約50%が出産までに解消

妊娠中期に前置胎盤・低置胎盤と診断される方は約2〜10%いらっしゃいますが、出産時まで残るのは約0.3〜0.5%です。

今後の経過観察(20週前半)

超音波検査のスケジュール

  • 妊娠28〜30週:胎盤の位置を再確認
  • 妊娠32週:32週でも続いている場合、さらに検査

検査の目的

  • 胎盤の位置が子宮口から離れたか確認
  • 出産方法(経腟分娩か帝王切開か)を決定
前置胎盤・低置胎盤について(妊娠20週前半の方へ)——解消する確率・経過観察・日常生活の注意点をまとめた当院配布パンフレット
当院で配布しているパンフレット(妊娠20週前半の方へ)

After 20 Weeks

妊娠20週後半以降の方へ

解消する確率(20週後半以降)

  • 低置胎盤:妊娠32週までに約90%、妊娠36週までに約96%が解消
  • 前置胎盤:妊娠28週までに約60%が解消

※後壁(背中側)の胎盤は、前壁(お腹側)より解消しにくい傾向があります。

今後の経過観察(20週後半以降)

  • 妊娠30週:胎盤の位置を再確認
  • 妊娠34週:前置胎盤・低置胎盤が続いている場合、さらに検査

胎盤と子宮口の距離を正確に測定し、出産方法を決定します。

また、血管前置(臍帯の血管が子宮口を覆う状態)がないかも確認します。

前置胎盤・低置胎盤について(妊娠20週後半以降の方へ)——解消する可能性・経過観察・出産方法・出血時の対応をまとめた当院配布パンフレット
当院で配布しているパンフレット(妊娠20週後半以降の方へ)

Delivery

出産方法について

【前置胎盤の場合】帝王切開が必要

  • 症状がない場合:妊娠36〜37週に計画的な帝王切開
  • 出血がある場合:状況により、緊急帝王切開になることも

【低置胎盤の場合】子宮口からの距離で異なります

  • 10mm以下:帝王切開が推奨(経腟分娩の成功率は約40%)
  • 11〜20mm:経腟分娩を試みることができる(成功率約85%)。主治医とよく相談しましょう
  • 20mm以上:通常の経腟分娩が可能

分娩病院との連携について

当院は「健診はクリニックで、出産は提携病院で」というオープンシステムに対応しており、紹介状(診療情報提供書)で分娩病院へ情報を引き継ぎます。前置胎盤・低置胎盤の経過や胎盤の位置の情報も共有し、分娩予定の病院と連携しながら経過を見ていきますのでご安心ください。

Daily Life

日常生活の注意点

  • ✅ 性交渉は避けてください
  • ✅ 激しい運動や重労働は避けましょう
  • ✅ 重いものを持つことは控えましょう
  • ✅ いきむような動作(便秘など)に注意しましょう
  • ✅ 過度な安静は必要ありませんが、無理をしないようにしましょう
  • ✅ 出血があった場合は、安静が必要になることがあります

Emergency Signs

すぐに病院に連絡が必要な症状

⚠️ 以下の症状がある場合は、時間帯を問わず、妊婦健診を受けている医療機関または分娩予定の病院にすぐにご連絡ください

  • 性器出血(少量でも)
  • お腹の張りや痛み
  • いつもと違う症状

前置胎盤・低置胎盤の出血は痛みを伴わないことが多いのが特徴です。運動後・排便後・性交渉後に起こることがあります。「少量だから」「痛くないから」と様子を見ず、まずはご連絡ください。

Possible Risks

知っておきたいリスク

  • 出血:妊娠中や出産時に出血する可能性があります(前置胎盤で40〜60%)
  • 早産:前置胎盤の約40%、低置胎盤の約30%の方が妊娠37週より前に出産します
  • 輸血:出血が多い場合、輸血が必要になることがあります
  • 胎盤癒着:特に帝王切開の既往がある方は、胎盤が子宮に強く癒着するリスクがあります

これらのリスクに備えて経過観察を行い、出産方法や分娩施設を計画的に決めていきます。リスクを知っておくことは、過度に怖がるためではなく、安全に備えるためのものです。

Risk Factors

前置胎盤のリスクが高くなる方

※以下は医学的なエビデンスに基づくリスク因子です。該当するからといって必ずしも前置胎盤になるわけではありません。

帝王切開の既往

帝王切開の経験がある方は、ない方と比べてリスクが1.6〜2.6倍。さらに回数が増えるごとにリスクは上昇します。

  • 1回:約4.5倍
  • 2回:約7.4倍
  • 3回:約6.5倍
  • 4回:約44.9倍

高齢妊娠

高齢になるほどリスクが上昇。オッズ比は3.16と報告されています。高齢での妊娠全般については高齢妊娠についてのページをご覧ください。

生殖補助医療(ART)による妊娠

自然妊娠と比べて、単胎妊娠で約3.71倍、全体では約6倍リスクが高くなります。

流産・人工中絶の既往

人工中絶の既往:オッズ比1.36/自然流産の既往:オッズ比1.77

多産婦・双胎妊娠

出産回数が多い方や、双子などの多胎妊娠(単胎より頻度が高い)もリスク因子です。

その他のリスク因子

  • 喫煙(オッズ比1.42)
  • 子宮筋腫核出術などの子宮手術歴
  • 子宮内膜症(オッズ比3.03)
  • 男児妊娠(女児と比較してわずかに高い:オッズ比1.2)
  • 後壁胎盤(前壁より持続しやすい:相対リスク2.4)

参考文献:Obstet Gynecol / BJOG / Am J Obstet Gynecol ほか複数のメタアナリシス・システマティックレビューに基づく。

FAQ

よくあるご質問

Q. 前置胎盤・低置胎盤は私のせいですか?
A. いいえ、あなたのせいではありません。ただし、以前の帝王切開や子宮の手術歴がある方に多い傾向があります。
Q. 普通に生活できますか?
A. 出血や症状がなければ通常の生活ができます。ただし、激しい運動や性交渉は避けましょう。遠方へのお出かけは控え、症状がある時にすぐに受診できるよう準備しておきましょう。
Q. 赤ちゃんは大丈夫ですか?
A. 前置胎盤・低置胎盤自体は赤ちゃんの発育に直接影響しませんが、早産のリスクがあるため、慎重に経過を見ていきます。
Q. 帝王切開は怖いです
A. 不安なお気持ちは当然です。手術の内容や流れについて、担当医や助産師が丁寧に説明します。遠慮なくご質問ください。

Doctor's Message

院長より — 心のケアについて

前置胎盤・低置胎盤の診断を受けて、不安や心配を感じるのは当然です。

ご家族やパートナーと気持ちを共有しましょう。担当医や助産師・看護師に不安を話してください。必要に応じて、心理的なサポートも受けられます。

医療チーム全体で、あなたと赤ちゃんの安全を守ります。一緒に乗り越えていきましょう。

ふくだあやレディースクリニック 院長 福田 綾(産婦人科専門医)

Clinic Information

クリニック情報・アクセス・ご予約

ふくだあやレディースクリニック(本院)

院長 福田 綾(産婦人科専門医)

〒530-0038
大阪府大阪市北区紅梅町1-6 カザリーノビル1階

TEL:06-6354-0088

アクセス

  • 大阪メトロ 谷町線・堺筋線「南森町駅」3番・5番出口より徒歩約3分
  • JR東西線「大阪天満宮駅」9番出口より徒歩約1分

診療内容(本院)

婦人科・妊婦健診・子宮頸がん検診など。妊婦健診・妊娠中の経過のご相談は当院(本院)をご受診ください。胎盤の位置など気になることがあれば、健診の際に何でもご相談いただけます。

ご予約・お問い合わせ

WEB・LINE予約は24時間受付中。お待ちの時間を短縮できます。

料金については料金ページをご参照ください。

※ 本ページの内容は、日本産科婦人科学会ガイドライン・最新の医学的エビデンスに基づき、院長・福田綾が監修しています。個々の症状・治療については必ず医師にご相談ください。

最終更新:2026年7月21日 監修:院長 福田 綾(産婦人科専門医)
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